「ねぇ、聞いて!今月、結婚するんだ!」
青天の霹靂とは、まさにこのこと。
中学時代から、どんな時も隣で笑い合ってきた親友からの突然のLINE。
スマホを持つ手が、思わず震えました。
「え、誰と!?」「彼氏いたの!?」
矢継ぎ早に送ったメッセージに、彼女から返ってきたのは「2年前から付き合ってたんだ!サプライズ!」という、さらに衝撃的な言葉でした。
お、おめでとう…!
祝福したい気持ちは山々なのに、心の中に渦巻く「なんで言ってくれなかったの?」という黒いモヤ。
頻繁に会って、仕事の愚痴からプライベートな悩みまで、何でも話せる仲だと思っていたのに…。
ついこの間、「彼氏できた?」と聞いた時も、「ううん、今はいないよー」なんて言っていたじゃないか!
このなんとも言えない複雑な気持ち、経験したことがあるのは、きっと私だけではないはず。
ネットの世界を覗いてみれば、同じように親友からの突然の結婚報告に心を揺さぶられた人々の声が、嵐のように吹き荒れていました。
今回は、この「親友からの突然の結婚報告」という、女の友情における一大事件について、ネットの名探偵たちの鋭い分析や共感の声と共に、その深層心理を面白おかしく、そしてちょっぴり真面目に掘り下げていきたいと思います!
親友はなぜ沈黙したのか?導き出した5つの仮説
2年間もの間、彼氏の存在をひた隠しにしてきた親友。
その胸の内には、一体どんなドラマが隠されていたのでしょうか。
ネットの世界で飛び交う、様々な憶測と推理を見ていきましょう。
仮説1:優しさ100%?「気遣い」という名の時限爆弾
最も多く見られたのが、「あなたに気を遣っていたんじゃない?」という心温まる(?)説です。
「相談者が独身で恋人もいない状況だったら、言い出しにくかったのかも」
「自分が幸せな話をして、相手を傷つけたくなかった優しい友達だよ」
なるほど、確かにそうかもしれません。
私が「彼氏欲しいなー」なんて嘆いている隣で、「実は私、順調に愛を育んでまして…」とは言いにくい空気はあったのかも。
だとしたら、なんて友達思いの優しい子なんだろう…!
と、感動しかけたその時、ある矛盾点に気づきます。
結婚が決まった途端、堰を切ったように送られてくる彼の写真や結婚式の話に、どう返信すればいいか分からなくなってしまったのです。
そう、彼女の気遣いは、結婚というゴールテープを切った瞬間に、その役目を終えてしまったかのよう。
今まで秘密主義だったのが嘘のように、毎日送られてくるラブラブな報告の数々。
これはもはや「のろけの集中砲火」。
気遣いのダムが決壊し、溜まりに溜まった幸せオーラが濁流となって押し寄せてきている状態です。
この急激な変化に、ネット上では「気を遣ってたんじゃなくて、マウント取るタイミングを計ってただけでは?」という、少し辛口な意見も飛び出します。
仮説2:気分は女王様?「マウント」という名の最終兵器
「彼氏いないふりして、水面下で着々と進めてたんだよ。
いきなり結婚報告して、あなたの驚く顔が見たかったんじゃない?」
「典型的なマウント気質。
彼氏ができた段階で自慢するより、一気に結婚まで持っていって報告する方が、より強い衝撃を与えられるからね」
なんともスパイシーな意見ですが、これもまた、女の友情あるあるなのかもしれません。
「サプライズ」という言葉を隠れ蓑にした、壮大なマウント戦略だったという説です。
確かに、恋愛相談に乗ってもらっていた側からすれば、「あの時のアドバイスは一体…?」と、少しばかり虚しい気持ちにもなります。
私が恋に悩んでいる間、彼女は優雅に愛を育んでいたのかと思うと、ちょっぴり複雑な心境です。
しかし、本当にマウントを取りたかっただけなのでしょうか?
だとしたら、2年間も黙っているのは、なかなかの忍耐力。
もしかしたら、そこにはもっと言えない事情があったのかもしれません。
仮説3:言えない、言えないよ…「訳アリ恋愛」の可能性
ここで浮上するのが、サスペンスドラマさながらの「訳アリ恋愛説」です。
「実は、不倫からの略奪婚だったとか…」
「誰にも言えないような出会い方だったのかもね。
だから、結婚という形になるまで公にできなかった」
なるほど、もしそうであれば、2年間の沈黙にも納得がいきます。
親友だからこそ、世間から祝福されにくい恋愛をしているとは言えなかったのかもしれません。
だとしたら、彼女も一人で悩み、苦しんでいたのかもしれませんね。
そう考えると、少しだけ彼女に同情的な気持ちも湧いてきます。
しかし、だとしても「サプライズ!」の一言で片付けてしまうのは、少々強引な気もしますが…。
仮説4:実は…「スピード婚、盛っちゃいました」説
「『2年前から付き合ってた』っていうのが、そもそも嘘だったりして」
「本当はマッチングアプリとかで出会って、数ヶ月のスピード婚。
でも、周りに色々言われるのが嫌で、交際期間を盛ってるのかも」
これは非常に鋭い指摘です!
言われてみれば、交際期間を少し長めに言うのは、見栄を張りたい時の常套手段かもしれません。
「2年」という絶妙な期間が、逆にリアルさを欠いているようにも思えてきます。
もしこの説が本当なら、彼女の「彼氏いないよ」という言葉は、嘘ではなかったことになります。
なんだか、ホッとするような、拍子抜けするような、不思議な気持ちになりますね。
人間らしい可愛げのある嘘だと思えば、許せてしまうかもしれません。
仮説5:涙なしには語れない…「親友だと思ってたのは、私だけだった説」
そして、最も考えたくないけれど、最も胸に突き刺さるのが、この説です。
「こっちは親友だと思っていても、向こうにとっては大勢の友達の一人だったんだよ」
「他に何でも話せる本当の親友がいて、そっちには逐一報告してたんだろうね」
友情の温度差。
これほど切ないものはありません。
自分にとっては唯一無二の存在でも、相手にとっては「その他大勢」だったのかもしれない。
そう考えると、今までの思い出まで色褪せて見えてしまいます。
結婚というライフイベントは、良くも悪くも、それまでの人間関係を浮き彫りにします。
彼女にとって私は、結婚式の人数合わせや、ご祝儀を期待する程度の存在だったのでしょうか…。
考えれば考えるほど、深みにハマっていきそうです。
サプライズって、そういうことじゃない!言葉の迷宮
さて、ここで一度立ち止まって考えてみたいのが、彼女が使った「サプライズ」という言葉です。
本来、サプライズとは「相手を驚かせ、喜ばせること」を目的としたものです。
誕生日パーティーや、思いがけないプレゼントなど、相手の笑顔を想像しながら計画する、愛のある行為のはず。
しかし、今回の「突然の結婚報告」は、果たしてそれに当てはまるのでしょうか?
「自分の結婚報告が、友達へのサプライズプレゼントだと思ってるあたり、かなりお花畑な思考の持ち主かも」
「報告を後回しにしたことへの、苦し紛れの言い訳にしか聞こえない」
ネット上では、この「サプライズ」という言葉のチョイスに、違和感を覚える人が続出。
むしろ、驚きはしたけれど、喜びよりも戸惑いや寂しさが勝ってしまっているのが現実です。
もしかしたら彼女は、悪気なく、本当に私を喜ばせようとしてくれていたのかもしれません。
だとしたら、そのピュアすぎる感性との間に、埋めがたい価値観のズレがあるということ。
それはそれで、また別の問題が浮上してきます。
突然のろけテロ!どう立ち向かうか
2年間の沈黙が嘘のように、今では毎日LINEで送られてくる彼の写真や、結婚式の準備の進捗報告。
正直、どう返せばいいのか分からない時があります。
「ドレス、どっちがいいと思う?」
「彼がこんなこと言ってくれて…♡」
嬉しい報告であることは間違いないのですが、こちらの気持ちが追いついていないのも事実。
今までの「彼氏いない」期間とのギャップに、心がジェットコースターに乗っているような気分です。
「『へぇー』と『そうなんだ』の二言で乗り切るしかない」
「スタンプ一つで返信するのが、精神衛生上最も良い」
ネットの猛者たちは、様々な「のろけテロ」回避術を共有してくれています。
下手に深掘りすると、さらに長文ののろけが返ってくる可能性があるため、当たり障りのない相槌でやり過ごすのが得策なのかもしれません。
モヤモヤはどうすれば晴れる?女の友情の処方箋
親友からの突然の結婚報告。
祝福したい気持ちと、裏腹に湧き上がる複雑な感情。
このモヤモヤを解消するには、どうすればいいのでしょうか。
一つは、「笑い話にしてしまう」こと。
数年後、「あの時のサプライズは、心臓に悪かったよー!」なんて言いながら、一緒に笑い合える日が来るかもしれません。
人生における、ちょっとしたスパイスだったと捉えるのです。
もう一つは、「正直な気持ちを伝えてみる」という選択肢。
もちろん、相手を責めるのではなく、「寂しかったな」という自分の気持ちを素直に伝えることで、意外とあっさり解決することもあります。
ただし、相手はウェディングハイの真っ只中。
伝えるタイミングと言葉選びは、慎重に行う必要があります。
そして、これを機に「友人との距離感を見直す」のも、一つの手かもしれません。
親友という枠にこだわりすぎず、お互いにとって心地よい距離感を探っていく。
結婚や出産を経て、友人関係が変化していくのは自然なことです。
何よりも大切なのは、おめでたいことには変わりないということ。
彼女の幸せを心から願いつつ、自分自身の幸せにも目を向けることが、このモヤモヤから抜け出す一番の近道なのかもしれません。