「あ、この人、ちょっと苦手かも…」
生きていれば、誰しも一度は感じたことがあるこの感覚。
職場、友人関係、ご近所付き合い、果ては親戚の中にまで、なぜか私たちの心をザワつかせる人物は潜んでいます。
もはや現代社会の共通の悩みとも言える「人間関係」。
そっと距離を置きたいけれど、そうもいかないのが大人の世界です。
実は、多くの人が同じような人物像に頭を悩ませているようです。
「こういう人、本当に無理!」「わかる、うちの職場にもいる!」といった共感の声が、あちこちで聞こえてきます。
みんな、同じように悩んでいるのですね。
そこで今回は、そんな多くの人が『あるある!』と感じる、『苦手だな…』と感じる人の共通点を、たっぷり込めて分析し解説していきます!
会話クラッシャー系!コミュニケーションのブラックホール
人間関係の基本はコミュニケーション。
しかし、その根幹を揺るがす強者たちがいます。
彼らの前では、楽しいはずの会話も一瞬で無に帰してしまうのです。
1. 終わりなき俺の話を聞け!「自分語りマシンガン」
こちらの話は前菜、いや、もはや呼び水。
ひとたび口を開けば、そこはもう彼の独演会のステージです。
「へぇ、旅行に行ったんだ。そういえば俺が昔ニューヨークに住んでた時さぁ…」
「わかるわかる、大変だよね。私なんてこの前、上司に…」
気づけば、あなたが話していたパスタの話ははるか彼方へ消え去り、相手の武勇伝や不幸自慢がメインディッシュとして延々と続きます。
彼らは悪気なく「会話泥棒」を働き、あなたの相槌を燃料にどこまでも走り続けるのです。
人の話を最後まで聞かずに自分の話ばかりする、そんな姿に多くの人が辟易としています。
2. チクチク言葉の暗殺者「遠回しな嫌味スナイパー」
ストレートな悪口よりもタチが悪いのが、このタイプ。
「冗談だよ~」というカモフラージュを巧みに使い、じわりじわりと相手のメンタルを削ってきます。
「〇〇さんって、いい意味でマイペースだよね(笑)」
「その服、すごく個性的!私には着こなせないけど!」
褒めているのか、けなしているのか…その絶妙なラインを攻めてくるため、こちらもどう反応していいか分からず、ただ愛想笑いを浮かべるしかありません。
悪気がないことを盾に、平気で人を傷つける言葉を放つその姿勢に、『苦手だ…』と感じる人は少なくありません。
3. 噂とゴシップ大好き「歩く週刊誌」
彼らの情報網は、某国の諜報機関をも凌ぐと言われています。
「ここだけの話だよ」を枕詞に、今日もどこかで仕入れたばかりの新鮮な(そして信憑性の低い)ゴシップを提供してくれます。
「〇〇さんと△△さん、最近雰囲気が怪しいらしいよ」
「□□さん、また仕事でミスしたんだって」
恐ろしいのは、彼らに話したことは翌日には社内(あるいはご近所)の共通認識になっている可能性があること。
人の悪口や噂話でしかコミュニケーションが取れないタイプとは、深く関わらないのが賢明です。
距離感バグスターズ!パーソナルスペースって知ってる?
人にはそれぞれ心地よい距離感、いわゆる「パーソナルスペース」があります。
しかし、彼らはそんな概念などお構いなし。
驚異的なスピードで心の壁を破壊しにかかります。
4. 初対面から懐にイン!「ゼロ距離アタッカー」
会って5分で、まるで10年来の親友かのような距離感で接してくる人。
物理的にも精神的にも、グイグイと間合いを詰めてきます。
「よろしく!え、どこ住んでるの?休みの日は何してるの?彼氏(彼女)は?」
その勢いに気圧され、ついプライベートな情報をポロリと話してしまうことも。
後になって「なぜ、あの人にここまで話してしまったんだ…」と後悔することもしばしば。
ガツガツとした強めの圧を感じさせるそのコミュニケーションは、私たちのエネルギーを吸い取っていくのです。
5. あなたのことは何でもお見通し?「詮索探偵」
会話の端々から巧みに個人情報を引き出し、あなたのプロファイリングを勝手に進める探偵タイプ。
「そのバッグ、限定品ですよね?結構高かったんじゃないですか?」
「お子さん、〇〇小学校でしたっけ?あそこの中学受験って大変らしいですね」
彼らは悪気なく、純粋な好奇心であなたのことを知ろうとします。
しかし、その探るような視線や、根掘り葉掘りの質問は、まるで尋問を受けているかのような息苦しさを感じさせます。
平気な顔でズカズカとプライベートに踏み込んでくるその姿勢は、多くの人を警戒させます。
カテゴリー3:感情ジェットコースター系~今日の機嫌はどっちかな?~
彼らの機嫌はまるで山の天気。
さっきまで晴れ渡っていたかと思えば、突然の豪雨に見舞われることも。
周りは常に顔色を伺い、腫れ物に触るような対応を強いられます。
6. 神出鬼没の不機嫌オーラ「サイレントキラー」
朝、出社した瞬間から、なぜか不機嫌。
挨拶をしても生返事、話しかければ「…で?」と一言。
その場にいるだけで空気がピリつき、周りの人間のHPをじわじわと削っていきます。
気分によって態度をコロコロ変えたり、機嫌が悪いことをあからさまに態度に出したりする人は、周りにいるだけで疲れてしまいます。
その「不機嫌ハラスメント(フキハラ)」によって、職場全体の生産性が著しく低下していることに、彼ら自身は気づいていないのです。
7. デリカシーを家に忘れてきました「無神経ブレイカー」
思ったことを、フィルターを通さずにそのまま口に出してしまう人。
本人に悪気はない(と主張する)のが、さらに事態をややこしくします。
「あれ、ちょっと太った?」
「その髪型、似合ってないね」
「子ども、まだなの?」
彼らの放つ言葉のナイフは、的確に人の心をえぐります。
そして、こちらが傷ついた顔をすると、「え、冗談じゃん!真面目か!」と追い打ちをかけてくるコンボ技まで繰り出すのです。
言って良いことと悪いことの区別がつかない、その無神経さには閉口してしまいます。
8. 存在がスピーカー「歩く拡声器」
静かなオフィス、カフェ、電車の中。
どんな場所でも、彼らの声だけがやけに響き渡ります。
声量の調節機能が搭載されていないのか、プライベートな会話も周囲にダダ漏れです。
大きな声で笑い、手を叩き、オーバーリアクションで話す。
そのエネルギッシュさは素晴らしいですが、静かな空間でも声のトーンを落とせない姿に、周りはヒヤヒヤしているかもしれません。
セルフプロデュースの鬼!劇場型パーソナリティ
彼らの人生は、常に誰かに見られている舞台の上。
自分をどう見せるか、どう演出するかに命を懸けています。
9. 私はこんなにすごい!「自画自賛インフルエンサー」
聞いてもいないのに、自分の功績や能力、人脈をアピールしてくるタイプ。
その自信はどこから湧いてくるのか、周りはただただ感心するばかり(半分呆れながら)。
「俺がいなかったら、このプロジェクトは成功しなかった」
「知り合いに医者がいるから、いつでも相談に乗るよ?」
しかし、その「すごい自分」アピールが強ければ強いほど、「実はコンプレックスの裏返しなのでは?」と勘繰ってしまうのが人間の性。
根拠のない自信に満ち溢れ、偉そうな態度をとるその姿に、多くの人が苦手意識を抱きます。
10. 世界で一番かわいそうな私「悲劇のヒロイン症候群」
常に自分は被害者である、というスタンスを崩さない人々。
「どうせ私なんて…」「誰も分かってくれない…」という言葉で周りの同情を引こうとします。
「また私だけ仕事押し付けられた…」
「みんなは楽しそうでいいな…」
彼らの「かわいそうアピール」は、一種の支配です。
周りは「そんなことないよ」と慰める役を強制され、気づけばエネルギーを消耗しています。
いわゆる「察してちゃん」や、初対面でいきなり壮絶な過去を語り出す「不幸自慢」タイプも、この亜種と言えるでしょう。
自己中キングダムの住人たち…私のルールが世界のルール
彼らの世界は、自分を中心に回っています。
他人の都合や気持ちは、その軌道上には存在しません。
11. ありがとうが言えない「感謝欠乏症」
何かをしてもらっても、それが当たり前。
感謝の言葉は彼らの語彙にはありません。
「ごめんなさい」も同様で、自分の非を認めることはプライドが許さないのです。
人として基本的なこの二言が言えないだけで、その人との信頼関係を築くのは非常に困難になります。
当たり前の感謝や謝罪ができない姿は、人として未熟な印象を与えてしまいます。
12. 全てはあなたのせい「責任転嫁マスター」
自分のミスや不都合なことは、巧みな話術で他人のせいにすり替えます。
「〇〇さんがちゃんと教えてくれなかったから」
「そもそも、このやり方が悪い」など、言い訳のレパートリーは無限大です。
彼らと関わると、なぜかいつもこちらが悪いことになり、理不尽な思いをすることになります。
常に他責思考で、自分の行動に責任を持てない人は、信頼を得ることは難しいでしょう。
13. 私の常識は世界の常識「マイルール強要罪」
「普通はこうするでしょ?」
「なんでそんなことも分からないの?」
彼らの言う「普通」や「常識」は、あくまで彼らの中だけのローカルルール。
しかし、それを全世界共通のルールであるかのように他人に押し付けてきます。
自分の価値観と違う意見は、即座に「間違い」として断罪。
マナーやモラルに欠け、自分の考えが絶対的に正しいと思い込んでいる人との会話は、平行線をたどるばかりです。
14. 私は悪くない、私はサバサバしてるだけ!自称サバサバ系女子(もどき)
デリカシーのない発言や自己中心的な行動を、「私、サバサバしてるから思ったこと言っちゃうんだよね~」という一言で正当化しようとするタイプ。
本当のサバサバした人は、他人に媚びないだけで、人を不快にさせることはありません。
彼女たちが振りかざす「サバサバ」は、単なる「無神経」の言い換えであることがほとんど。
周りからは「ただの性格が悪い人」と認識されていることに気づいていないのかもしれません。
15. あなたのためを思って…恩着せがましいお節介
頼んでもいないのに、勝手に手伝ったりアドバイスをしたりして、「あなたのためにやってあげた」という恩を着せてくるタイプ。
「〇〇やっといてあげたよ!感謝してね!」
「こうした方がいいって言ったでしょ?」
その親切は、純粋な善意ではなく、感謝や尊敬を求める見返りを期待したもの。
やらなくていいことまでやって「仕事ができる自分」をアピールしたり、過剰な世話焼きで相手の領域に踏み込んできたりするため、非常に厄介な存在です。
苦手だな…と感じる人の共通点15選!ポイントまとめ
いかがでしたか?
あなたの周りにいる「苦手な人」は、どのタイプに当てはまりましたか?
もちろん、これらの特徴が一つでも当てはまれば即「嫌な人」というわけではありません。
誰にだって少しは思い当たる節があるかもしれません(ドキッ)。
大切なのは、これらの「苦手な人の共通点」を知ることで、「あ、この人はこういうタイプなんだな」と客観的に捉え、心の距離を適切に保つことです。
まともに相手をしていては、あなたの心が疲弊してしまいます。
そして何より重要なのは、自分自身が「苦手な人」にならないように、時々振り返ってみることです。
「人の振り見て我が振り直せ」とは、よく言ったものですね。